2026/10/14 01:18
みなさんこんにちは!GARAGE COFFEEの大石です。

サンタ・ルシア農園を所有するのは、ニカラグアのスペシャルティコーヒー生産者として知られるFincas Mierisch(フィンカス・ミエリッヒ)。ニカラグアで培ってきた生産のノウハウをホンジュラスの環境に合わせながら、さまざまな品種の栽培や精製方法に挑戦し、高品質なコーヒーを生み出している農園です。

森と水に囲まれたサンタ・ルシア農園
サンタ・ルシア農園は、ホンジュラス・コマヤグア県シグアテペケ、リオ・ボニート村の
標高約1,567mにあります。
セロ・アスール・メアンバル国立公園の南斜面に位置し、豊かな森林と水源に囲まれた自然環境が特徴です。農園周辺も自然保護区となっており、コーヒー生産だけでなく、森林や水源の保全にも力を入れているそうです。
コーヒーの精製で発生する排水やパルプについても適切に処理し、周囲の自然環境への負荷を抑える取り組みが行われています。こうした環境への配慮は、サンタ・ルシア農園のコーヒーづくりを語るうえでも重要なポイントになっています。
収穫後半に生まれる高品質なチェリー
サンタ・ルシア農園の収穫期は1月から6月と長く、その中でも特に品質の高いコーヒーは4月から6月に収穫されると言われています。長い収穫期間の中でも品質を安定させるため、収穫スタッフへのトレーニングを徹底し、完熟したチェリーを選ぶ基準も厳しく判断しています。
また、サンタ・ルシア農園では水資源を大切にするため、精製工程で使用する水も可能な限り減らしています。フローターの除去やチェリーの選別、果肉除去などを最小限の水で行い、その後発酵槽でドライファーメンテーションを行います。

ドライファーメンテーションとは?
ドライファーメンテーションは、コーヒーの果肉を除去した後、ミューシレージを残した状態で水を加えずに発酵させる方法です。発酵によってミューシレージが分解され、その後に水洗することで、コーヒー豆をきれいに仕上げます。
サンタ・ルシア農園では、収穫するチェリーの選別精度を高めることで、発酵工程と水洗工程で使用する水を減らし、水源の保全にもつなげています。
ゲイシャは非常に繊細な品種で、病害にも弱く、栽培には多くの手間と細かな管理が必要です。それでもサンタ・ルシア農園がゲイシャを育て続けるのは、独特の風味だけではありません。同じゲイシャという品種でも、育つ場所や環境、栽培方法によっても異なります。その奥深さとポテンシャルに魅力を感じ、彼らはその個性を引き出せるよう試行錯誤を続けています。

豊かな自然環境の中で、品種の可能性を追求しながら丁寧につくられるサンタ・ルシア農園のコーヒーをぜひ、その華やかな香りと、ゲイシャならではの複雑な風味をゆっくりと楽しんでみてください。
ピーチやアプリコット、リンゴを思わせる甘くフルーティーなフレーバーに、ほんのりスパイシーなアロマが感じられます。飲み進めるにつれてフローラルな風味と蜂蜜のような甘さが広がります。アフターテイストにもその甘さと華やかさが長く残り、全体として調和のとれた、バランスの良い味わいに仕上がっています。
同じゲイシャでも、育つ場所や育て方によって味わいが変わる。そんな奥深さもコーヒーの魅力のひとつです。手間をかけてでも、その可能性を追いかけ続け、そんな生産者のこだわりにも注目して飲んでみると、コーヒーがもっと面白くなりますね。